つくばね

弁天にふられた道祖神

 地方へ旅行に行くと旧街道や昔からある道の所々に小さな石仏があります。これを「道祖神(どうそしん)」または「道陸神(どうろくしん)」と呼び長野などでは男女ペアのかわいらしい「双体道祖神」が有名です。 また時として道祖神の形は単なる石の球体であったり柱であったり、沢山のバリエーションがあるのですがどれも旅人の安全や村に入ろうとする悪霊をくい止めるありがたい神様ということになっております。 旅人が自らの旅(足)の安全を祈願するためワラジなどの履き物をお供えする風習は所々で見受けられますが、ここ筑波の道祖神はそのほかにも面白いお話を持っています。

 

 このお話は茨城県南部、現在の霞ヶ浦町(旧、出島村)に伝わる道祖神のお話ですが、大分離れた八郷町(やさとまち)にも同じような道祖神がありました。

 

 

 茨城県南部の道祖神は長野で有名なそれと異なり、殆どは男性だけの石仏で小さく形もあまりよくありません。おまけに旅人の足の安全を守った代償か、ここら辺の道祖神は足が不自由で片足しかありません。この小さくて不格好で体の不自由な道祖神は弁天様に大変な片思いをされたそうです。

 

ところが弁天様といえば神様界でも別格の美人でスタイルも声も非の打ち所のないアイドル的存在のため、小さくて見栄えのしない道祖神様には振り向いてもくれません。あまりに熱心な求愛に嫌気がさした弁天様は足の不自由な道祖神が追ってこれないように沼の中(上?)に逃げていってしまいました。 そこで道祖神はしかたなく、弁天様が通りそうな道のあちこちに立ち続けて今でも待っているのだそうです。

 

 そのいじらしい道祖神様を見て、余りに不憫に思い同情した村人たちが道祖神様の足がはやく良くなって弁天様のもとに行けるようにとワラジや二股の大根を供えるようになったということです。

 

 この伝説を読んで私は「う?む。 村人に同情してもらったり、世話をやいてもらうとはおもしろい神様だわい」と以前から思っておりましたが、運動不足解消のために購入した自転車の試験走行をしている際にそのような道祖神様を発見しましたの紹介したいと思います。 場所は筑波山南山麓の八郷(やさと)町、「関東ふれあいの道100選」にもなっている県道138号「石岡つくば線」沿いの小さな集落でした。

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